僕は20代の大半をビデオ屋でのバイトの労働に費やしました。

 

スタート時給は850円でしたがアルバイトにはキャリアアップの精度があり
能力の高さや人間性を社員に認められれば時給を上げることができます。

 

例えば時給が100円上がり950円になれば1ヵ月で17,000円ほど給料が上がります。
否応なしに、時給アップを目指さずにはいられません。

 

僕は時給アップのために頑張りました。

 

両手に抱えきれないほどのDVDを積み上げて
右へ左へバタバタと忙しく店内を駆け回りました。

 

いつの間にかDVDを棚に戻すのが誰よりも素早くなりました。

新規入会者獲得率で店内歴代ぶっちぎり1位の記録を叩きだしました。

ポイント還元率ランキングで何カ月も首位に立ち続けました。

 

結果、上がった時給は50円でした。
それが僕の7年間の努力の結晶です。

 

僕より後に入った後輩たちは、さっさと時給を100円アップさせて
あっという間に僕よりランクが上になっていきました。

 

 

スタッフのランクはネームプレートの星の数で判別ができるようになっています。

 

ある時、地元の中学生のヤンキー5、6人がレジに来て
「あれ?お兄さん星の数すくなくね?働いて何年っスか?」
と、非常に余計なお世話を焼いてきました。

 

僕が嘘偽りなく「6年だよ」と答えると
彼らは「マジかよ!やべぇ!(笑)」と両手を叩いて笑いました。

 

もしも僕に、念じただけで相手を捻りつぶり特殊能力があれば
迷わず全員すり身にした後にトイレにでも流してやる所ですが
当然ながら僕にそんな能力も度胸もあるわけがないので
天使のごとく爽やかな笑顔を浮かべて「ははっ!」と笑うことしかできませんでした。

 

 

まぁしかし、時給が100円上がった人も必ずしも幸せそうではありません。

 

とある同僚はズバ抜けた接客の上手さと面倒見の良さを買われ
バイトリーダーに任命されました。

 

それから頻繁に店長からミーティングに呼び出されるようになり
アルバイトの身でありながらサービス残業を行うようになりました。

 

私用でシフトに貢献できなければ「自覚が足りない」となじられ
時には無給で1日拘束されて社員会議に強制参加させられます。

 

売り場の全て任されたプレッシャーから
休憩中も資料を広げて頭を悩ませ続けていました。

 

社員不在の日にクレームがあれば
車を飛ばしてお客の家に土下座しに向かいました。

 

家に帰っても仕事の呪縛は続きます。

彼の携帯には頻繁に店から、店長から連絡が入り続けました。

 

結果、1年も経たないうちに彼はノイローゼになり仕事を辞めました。
(去り際に「胃に穴が開くわ」という名言を残していきました)

 

 

とてもじゃないけど、憧れらんないです。

そんなバイトリーダーの姿を見せられて
「俺もああなりたい!」などと思えるわけがありません。

 

「時給が100円上がると、あそこまで非人間的扱いを受けるのか…。」

 

と思うと、ガクガクブルブル震えるしかありませんでした。

 

 

とはいえ、お金が無いと生活できませんし
プライベートな自由を得ることもできません。

 

丁度その頃、自由な時間が欲しくなったので
インターネット上で商品を販売するビジネスを始めてみました。
アフィリエイトというもの)

 

すると数週間後に24,000円の報酬が得られました。

バイト3.5日分に相当する収入が一夜にして稼げてしまいました。

 

時給が100円上がれば、胃に穴が開くオプション付きで
月の給料が17,000円ほど上がります。

 

他方、自分で商品を売れば一夜で24,000円稼げます。
(胃に穴も開きません)

 

どう考えても後者のお金の増やし方の方が楽だよなーと思います。

 

 

時給アップ、給料アップをどれだけ頑張ったとこで
劇的に生活が変わるほどお金が増えることはありません。

※劇的に激務と責任が増えるので
ある意味、生活が変化することは有り得そうですが…。

 

ただ、個人でビジネスやれば
やり方によっては給料アップより遥かに楽に収入が増やせます。

 

場合によっては50万、100万円単位で収入を増やすこともできます。

 

ブログ、メルマガのように放置できるメディアでの販売を行えば
労働時間と無関係の所で収入が発生するようになるので
稼げば稼ぐほど時間の自由が生まれるようになります。
(時給労働とは真逆ですね…)

 

雇われて給料アップを目指すのは非効率だなと思いました。

おしまい。