僕は部屋に空気清浄機と加湿器を複数常備しています。

こういうのとか

こういうの

 

壊れてしまいましたが黒くて筒状のインテリアとしてお洒落な加湿器もありました。

 

今回はそんな、シャレオツ加湿器との思い出話。

 

オシャレ加湿器VSコスパ最強加湿器

 

その昔、加湿器を求めて街をブラブラしてた僕は『奴』と出会いました。

そう、シャレオツ加湿器です。

 

残念ながら写真は残ってないのですが、こんな見た目です。
(楽天ショッピング市場より)

 

これは…代官山や青山のオサレ男子が部屋に置いてそうなアイテムじゃないか!

 

スウェット、パーカー、スニーカーと代官山とは程遠い見た目の僕は、頭の中で想像しました。

 

「これが部屋に置いてあると…なんかカッコイイ気がする!」

 

余談ですが当時の僕は時給900円のフリーター。
部屋に机が無いので、みかんの段ボール箱の上にパソコンを置いていました。

その部屋にお洒落加湿器が置かれていても、カッコ良くはならないでしょう。

 

しかし、オシャレ加湿器のデザインに一目惚れしてしまった僕は
自分の立場を客観的に見る感覚が麻痺してしまっていました。

 

価格は約1万円。当時の僕には大きな買物ですが関係ありません。
僕はニヤニヤと不気味な笑みを浮かべて財布のひもを緩めました。

 

しかし、ふと横に目を向けると、もう1つの加湿器が目に飛び込んできました。

 

その加湿器はオシャレとは程遠い無機質な真四角フォルム。
まるで炊飯器のようなデザインをしていました。

 

しかし性能が抜群で加湿できる広さと量はオシャレ加湿器の何倍も優れています。
しかも、値段は2000円。オシャレ加湿器の5分の1の価格です。

 

加湿器としての性能、コスパを重視するなら炊飯器型の加湿器を選ぶべきでしょう。

 

しかし僕は性能が劣るオシャレ加湿器をレジへ運び、ルンルンと浮かれて家に持ち帰りました。
※ちなみにその2日後、地面に落としてしまってオシャレ加湿器は天に召されました。

 

 

販売の世界では度々、この事例のように
性能は圧倒的に劣る高額商品が、安くて性能が良い商品に勝ることがあります。

 

僕がなぜコスパ加湿器ではなく、
身分不相応なオシャレ加湿器を購入したのか、理屈を説明するのは簡単です。

 

『良い未来を想像させられたから』それに尽きるでしょう。

 

部屋にオシャレ加湿器を置いて優雅にコーヒーを飲む姿。

間接照明に照らされて鈍く光りながら煙を吐く加湿器の姿。

彼女が両目をハートマークにして「何これオッシャレー☆」と喰い付く姿。

 

そういう姿を『想像』させられたからです。
(現実的なのかどうかはともかくとして)

 

『イメージ』は時として、性能やコスパを上回るというわけですね。
機能的価値が劣っていても感情的価値が高ければお客は喜んで財布を開くということです。

 

ヴィンテージ車なんか良い例だと思います。

ヴィンテージ車は性能はポンコツでも
見た目のカッコよさやレアリティで高値の取引がされますから。

 

そして、長く愛され続ける商品は決まって、機能価値より感情価値が高い商品です。

参考記事:タイタニックはきっと20年後に見ても感動できる

 

感情的価値を高める方法は色々ありますが、代表的な所はこんな感じ。

 

・カッコイイ(可愛い)など見た目の印象

・商品にまつわる魅力的なエピソード

・他人に自慢できるという印象

 

この辺を意識してる商品は愛されやすいし売れやすいです。

 

コピーライティングを用いて商品をプレゼンする際にも
それらを意識して組み立ててみるといいかもしれませんね。

 

PS.

我が家のギター。グレッチのホワイトファルコン。

ホワイトファルコンは典型的な『感情価値の高い商品』です。

 

弾き心地は悪いし、管理も面倒だし、音も特別良くはありません。
でもカッコよさ、美しさはピカイチです。
(通称、世界で最も美しいギター)

 

PPS.

ちなみに感情的価値を高める常套として
『魅力的なエピソードを用意する』という手段があります。

 

例えば昔『トイレの神様』という曲が
楽曲が作られたキッカケのエピソードも相まってヒットしましたね。

 

ちなみにホワイトファルコンの親戚である
ホワイトペンギンというギターにはこんなエピソードが…。


数年前のグレッチ・ファクトリーで、何者かが明かりを消さず
怪しい雰囲気の中ホワイト・ファルコンとデュオ・ジェットを並べて置いて行った。

 

その後、この奇妙なカップルはトークを始めお互いの良い面を融合させていった。
そして最もレアなバードがここで誕生したのでした。


 

完全に創作だけど、商品を魅力的に感じてしまうエピソードですな。

 

 

PPPS.

先日の沼津旅行の際に見つけた販売機。

参考記事:沼津旅行に行ってきた話

 

キャラクターという感情的価値が生まれれば160円の水もガンガン売れるみたいです。