「起業する前に一度就職して勉強しようと思います」
という言葉を過去に何度も聞いたことがあります。

 

身の回りの起業家さん達に話を聞いてみたら
業種を問わず、どこにでもそういう考えの人はいるみたいですね。

 

ちなみに、僕達はこの台詞を『死亡フラグ』と呼んでいます。

 

もちろん人として死ぬわけではありませんが
起業家としての人生が閉ざされるという意味です。

 

この台詞を残して就職していった人達で
無事に起業家側に帰ってきた人は僕の身の回りには極少数です。

 

なので僕達はこの台詞を聞くと、
戦地に向かう兵士を送り出す時のように切ない気持ちになります。

 

 

まぁとはいえ、学生が起業を志そうとすると世の大人たちに

 

「一度は就職して社会を学んだ方がいい」
「脱サラは10年勤めてからでも遅くない」
「まずは会社のノウハウを盗んでスキルを身に付けろ」
「何も持たぬ個人がいきなりビジネスを行ってもまず相手にされない」

 

このようなアドバイスをされるみたいですね。

 

ちなみに、そんなアドバイスをしている人の大半が
起業どころか個人で商品販売すら経験ない人達だったりするので
ギャグなのかな?と思います。

 

 

一方で起業家連中の多くは就職を勧めません。

世の中の起業家の全てがそうだとは言いませんが
少なくとも僕や僕の周囲では就職を遠回りな道だと考えています。

 

一度就職してしまえば大抵は日々の忙しさに追われて
隙間の時間でチョビチョビと夢を追うことになり、
3年、4年も経てば夢のことなんか綺麗サッパリ忘れます。

 

わざわざ起業なんて面倒くさいことしなくても
1日8時間、週5日会社に通ってれば毎月お金貰えますからね。

ともなれば、一度手にした会社員という立場を手放すのも惜しくなります。

そして「今年中に辞める!」と周囲に威勢を張りながら
1年、2年、10年とずっと雇われ続けたりします。

 

ほんと、そういう人は今まで数多く見てきました。

 

 

それらの事例と経験から僕の個人的見解を述べると
起業するために一度就職するのは特殊なケースを除ぎ、ただの遠回りです。

※特殊なケースとは
例えばゲームデザイナーとして独立するために
ゲーム会社に就職するというようなケース

 

 

一度会社でスキルを学ぶ必要なんてありません。
会社で学べることのほとんどは独立した世界では役に立たなくなります。

 

もちろん業種にもよりますが、
例えばインターネットビジネスで個人で起業するのであれば
名刺の渡し方とか接待の仕方とかマジ無縁の世界です。

 

会社内でマーケティングなどを学んだとしても
企業が行うビジネスと個人のビジネスは規模もやるべき事も全然異なります。

従業員と経営者は必要なスキルも求められることもまったく違うのです。

 

 

ちなみに僕は人生で一度も就職を経験していません。
社会人のルールも、マナーもまったくわかりません。

 

先ほど話した起業家友人達も基本的に就職経験がない人が多いです。
あるいは一度就職したものの1年も持たずに即行で辞めちゃうとか。

そういうタイプが多いですね。

 

就職して学ぶことがまったく全部無駄になるとは思いませんが
会社のルールやビジネスマナーというものを必死に学んだ就職組より
マーケティングやコピーライティングを学んだニートの方が起業家としてのレベルは高いです。

 

人生は有限ですから、なるべく遠回りはしたくないものですね。
「まずは10年修行しろ!」とか仙人じゃねぇんだから…て感じです。

 

 

PS.

そういえば以前ニュース番組で
大企業を脱サラして独立した人の特集やってました。

その人は某有名企業でバリバリ営業として働き
定年後は会社で培った営業テクニックで個人で一儲けしようと考えていました。

 

しかし結果は大参事。

 

会社のブランドが消えて個人になった途端
誰もその人のことを相手にしてくれません。

そして大企業に勤めてたこともありプライドが高いのか
営業中の傲慢な態度が取引先の逆鱗に触れ遥か歳下の若僧に説教までされる有様。

家には大量に余った在庫の段ボールを抱え同時に頭も抱えるという日々。

 

会社の傘のおかげで結果が出てたのか、個人の実力で結果が出ていたのか
この差はかなり重要ですね。