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その昔、会社員をやっている友人が
お盆、正月、GWしか休みが取れないと嘆いていました。

 

当時サービス業でアルバイトを行っていた僕はそれを聞いて
「え?お盆休み?何ソレ喰えるの?」と心の中で呟きました。

 

会社員にとってお盆やGWは束の間の長期休暇ですが
サービス業の人間にとっては逆に阿鼻叫喚のデスウィークです。

 

僕が勤めていた会社では、フリーターは長期休暇を取ることは許されませんでした。

 

「お盆は最低でも〇〇日入ること」というノルマが課せられ
そのノルマを無視しようものならバックヤードに呼び出され
店のために貢献できない人間がいかに駄目人間かを洗脳されました。

 

同僚は「実家に帰ることもできない」と遠い目をしていました。

 

当然、店長にはお盆も年末年始もありません。

 

彼はサービス業を続けている限り、
永遠にお盆に先祖の墓参りに行くことはできないでしょう。

 

コタツでみかん喰いながら正月番組をのんびり見ることもできないでしょう。

 

それどころか家族との長期旅行、
息子、娘の運動会に参加することもままならないでしょう。

 

 

フリーターの僕もお盆休みや年末年始の休みはなく
ひたすらレジを打ったり、お店を駆け回って汗を流していました。

 

クソ忙しくてトイレにいく暇もありませんが
お客は次から次へとゾロゾロとお店に入店してきます。

 

店の外を見ると、駐車場の警備員さんが慌てふためいて車の列を誘導しています。

 

駐車場で列を作る車1台1台がバーゲンセールに群がってるおばちゃんのようで
「休み」というセールに慌てて群がっているように見えました。

 

立場は違えど彼らも僕らと同じ『労働者』です。
彼らは長期休暇はあるものの『その時』しか休めません。

 

土日祝日、GW、お盆、年末年始。
ニュースではどん詰まりの高速道路の様子が映し出されますが
それだけ多くの人達が会社に休みを指定され、バーゲンセールに放り込まれています。

 

結果、働く人も、休む人も阿鼻叫喚の地獄絵図です。

 

貴重な長期休みが、渋滞待ちの車内で過ぎ去っていく…。

彼らも好き好んでそんな過ごし方を選んでいるのではないと思いますが
束の間のプライベートを楽しむ時間が『その時』しかなく
有無を言わさず休日バーゲンセールに放り込まれてるように見えました。

 

 

ちなみに世間的な休日が土日に固定されている理由は諸説ありますが
日曜日が休みとして広く認知されるようになったのは1873年、明治時代のようです。

今のように土曜日も休みになったのは1992年。25年も前のことですね。

 

1日8時間労働が定められたのも戦後の高度経済成長期のこと。

 

1日8時間、週5日働くべし!ってのは20世紀のルールです。
いい加減、そのルールはカビが生えてんじゃないの?と思います。

 

 

お盆にしか休めない人、お盆でも働かなきゃいけない人。

どちらが得してて、どちらが損してるのかはわかりませんが
一番幸せなのは「休みの日を自分で決めれる」という人達ですね。

 

結局、法律以外の余計なルールから解き放たれた人が
最も充実した人生を歩めるんじゃないかなーと思います。

 

未来学者リンダ・グラットン著『ワーク・シフト』の中では
これからの時代は雇われない個人が増えていく未来が予測されていますね。

 

事実、僕の身の回りでもカビの生えたルールにいい加減嫌気がさして
自分独自のルールで生きる道を選んでる人達が増えてます。
(自由人の世界では仕事は義務ではなく「やりたい時にやる」のがデフォルトです)

 

時代は21世紀です。
しかも世紀が変わって20年近く時間が経過してます。

 

ただルールは相変わらず古いままで回っています。
そして明らかに時代に適してない時代錯誤なルールがいまだに尊重されたりしてます。

 

機械技術やネット技術も無かった時代では
馬車馬のように働くしか利益を生み出す方法は無かったかもしれませんが

先人が偉大な技術進歩をもたらしてくれたおかげで
昔より遥かに効率よく行える仕事が増えてきています。

 

例えば一昔前のリストマーケティングでは
お客への伝達手段が手紙や電話しかなく
たくさんのお客にセールスするために人員やコストが必要でした。

 

でも今じゃメールやアプリがあるんで
たった一人の社員が「送信」ボタンを押すだけで
当時の100人、200人規模の社員に勝る仕事がこなせます。

 

農業は集落総出(100人とか)で稲刈りをするのが当たり前でしたが
今じゃトラクター持ってれば一人でも当時の100人に勝る仕事が行えます。

 

せっかく技術の進歩で仕事が効率化してるんだから
浮いた時間を社員に休日還元してもバチは当たらないと思うのですが…。

 

まぁでも企業(会社)はそういうことはしないでしょうね。

浮いた時間は利益を伸ばすために使いたいでしょうし
そのために社員を馬車馬のように働かせる構図がこの先も続くでしょう。

 

会社に休みを指定されて高度経済成長期のごとく働くのが幸せだという人は
この先もそのままの人生を過ごせばいいと思いますが
仕事より優先したい時間(趣味、夢、家族との時間など)がある人は
会社への貢献など気にせず自由になっていいと思います。

 

 

戦後のように国民一丸で足並み揃えなくてはいけなかった時代ならいざ知れず、
現代では会社や国のために己の全存在プレゼントして献身しなくても
個人が幸せになる道を選んでもバチは当たんないはずです。