友人起業家の自宅に数年振りにお呼ばれしたら
大きなガレージが新設されていて高級そうな車が数台置いてありました。
(後に知ったのだがフェラーリとメルセデス…こち亀の中川か)

 

その方は50代後半のおじさんですが
サーフィンやフットサルを楽しんだりとアクティブです。

 

車や時計の収集が趣味で、自宅はちょっとした博物館になってます。
(時計についてあれこれと説明してくれましたが、よくわかりませんでした)

 

彼は30歳を超えてから脱サラして起業しました。
奥さんのお腹の中に長男が居た頃の話です。

 

これから出産をひかえた妻がいる会社員が30過ぎて脱サラ…。
一般的な常識で考えると常軌を逸してますね。正気の沙汰ではありません。

 

しかも脱サラした動機は「会社員続けててもフェラーリに乗れない」だそうな。
なんぞ!?その動機!?という感じですが、高級車に乗りたい願望が彼を突き動かしました。

 

そして脱サラして彼が始めたのは高級品を扱う販売コンサルタント。
しかも販売は未経験、商売に役立つコネクトも一切ありません。

これまた常軌を逸した選択だなと思います。

 

脱サラしてラーメン屋になる…とかはよく耳にする話ですが
高級車や高級時計専門の販売コンサルタントなんて僕の周りには彼しかいません。
(世界的には珍しくないですが)

 

起業して数年の間は在庫を抱えるだけでまったく売れず
煮え湯を飲まされるような苦しい生活をしたそうです。

 

生まれたばかりの赤ん坊と、子育てに忙しい嫁と3人で
害虫うごめく薄汚いアパートに住んでカップ麺をすすり
「来年はもっと良くなっている」「今よりいい明日がくる」と念じ続ける日々。

 

そんな辛い時期を乗り越えて彼がどうなったのかと言うと、今の大富豪っぷりです。

 

彼が販売する商品は1つ1千万円単位の高価格なので
年間1つの商品を成約するだけで年収は一千万円に到達します。
(あくまで単純計算。実際は経費やらもろもろ引かれますが)

 

組織化せずに少人数で動くビジネスなので利益もほぼ独り占めです。

 

彼は1年間のほんの数日だけ働いてお金を稼ぎ
後は趣味のサーフィンやフットサルに励んでいます。

 

販売をマスターしている彼にとって「お金を稼ぐ」ということは
ATMでお金を下ろす作業とさほど違いはないみたいです。

 

 

僕が彼と出会った時、彼は既に羽振りが良い富豪でした。
彼も彼の家族も、何の苦労も経験していないように見えました。

 

でも実際は違ったみたいです(話を聞いて驚きました)
一代で財を築く人物の裏に、壮大なドラマが無いわけがありませんね。

 

ブッダのこんな言葉を思い出しました。

 

『牛が車を引くように、思考も人間を引っ張っていくのだ』

 

フェラーリに乗りたいという夢を見て脱サラした人間が
実際にフェラーリを乗り回すようになったんだからたいしたもんです。

 

『夢を見る』『それを信じる』ということはバカにできませんね。

参考記事:人間は自分が考えているような人間になる!!

 

人は普通、現状の範囲内での夢を見ます。

 

財布の中のお金の範囲で買えるものしか買おうと思わないし
無理なくなれる人間にしかなろうとは思いません。
(昔の僕はまさにそんなタイプ)

 

でもごく稀に、現状を大きく飛び越えた夢を描く人間もいます。
彼(おっさん)もまさにそのような人間の一人でしょう。

 

もちろん夢を見ただけで人生が変われば苦労しません。
夢を見る以上に『実現をマジで信じる』ことが難しいものです。

 

彼はこんなことを言いました。

 

「『なれたらいいな』じゃ駄目よ、『なる』って思えないとね」

 

どっかで聞いたような使い古された言葉ですが、
今までの誰から聞いた言葉よりも重みを感じました。

 

夢を低く見積もることは自分の可能性に蓋をしてるんだろうなぁと感じた一件です。

 

PS.

ちなみに、彼の家に一緒に遊びに行ったおじさんの言葉。

「夢を見てたら叶うって、叶えた人だから言える結果論だよね」

それを言っちゃ、おしまいですがな…。

 

現状を肯定して受け入れてしまうことも、可能性に蓋をするようです。