以前テレビでお笑い芸人の千原せいじさんが
『芸人て職業は社会不適合者じゃないと務まらない』と話していました。

 

そういえば彼の弟の千原ジュニアさんにこんなエピソードがあります。

 

彼が幼稚園だか小学生の頃。
学校の遠足では白い帽子の着用が義務付けられていたそうです。

 

ジュニアさんはその決まりに「なんでやねん!」と反発し
一人だけ青い色の帽子を被って遠足に参加したんだとか。

 

みんな同じ色じゃなきゃいけないルールが気に喰わなかったそうです。
(当然、先生にめちゃくちゃ怒られたそうな)

 

そんな感じで周囲に上手く馴染めなかった彼は高校を中退して芸人になり、
昨今の大活躍に繋がるわけですが…確かに社会不適合者ですね。

 

ジュニアさん自身もテレビで語っていた気がしますが
一般的な会社に就職して上手に生きていけるタイプじゃないでしょう。

 

 

思えば僕らは幼い頃から社会に適合することが求められてきました。

 

小学校、中学校、高校、大学、会社…。

それら集団のコミュニティで上手に生きていくには
周囲の価値観に適合し、足並みを揃えることができなきゃいけません。

 

似たような髪型で、似たような服装で
平均的な点数で、平均的な幸福度で
みんなと同じものが好きで、みんなと同じものが嫌いで…。

 

という風に足並みを揃えなくては
悪しき宗教の信徒のごとく白い目で見られ、石つぶてを投げられます。

 

 

もちろん、それに何の疑問も抱かない人もいますが
中にはどうしても足並みを揃えることができない人もいます。

 

で、そのような困ったちゃんはいつの頃からか
社会不適合者という称号が与えられるようになりました。

 

その称号は一般的にネガティブで不名誉です。

「え?社会不適合者?凄い!憧れる☆」と褒められることはありません。

 

基本的には己や他人を卑下する際に用いられる言葉です。

 

 

そして、どうやら僕も社会不適合者のようでした。

 

学校は馴染めなかったので早々に辞めてしまったし
大学に通わず、就職もせず個人で開業する道へと逃げていきました。

 

当然、周囲から白い目で見られる機会が多いですし
間接的に「お前は負け組だから」と諭されたこともありました。

 

肩身が狭く、空気が息苦しいと感じることが多々あります。

 

 

社会に適合した人たちの価値観では
雇われず自由に生きるより、雇われて適度に忙しいのが勝ちであり
自力で月100万円稼ぐより、会社に月30万円貰うのが勝ちらしいです。

 

正直言うと、僕は就職しなかったおかげでかなり幸せになれたんで
社会不適合者で良かった~などと思っているのですが
彼らはそれを言うと機嫌を損ねるみたいなんで黙っています。

 

自然と、僕の周囲の人間関係は起業家が多くなっていきました。
(類は友を呼ぶというやつですね)

 

 

起業家ってのはビックリするぐらい社会不適合者の集まりです。
まともに社会人やれそうな人間がほとんどいません。

そして面白いのは、彼らのほとんどは
社会不適合者であることに誇りを抱いてることです。

 

例えばとある友人は幼い頃にアスペルガー症候群と診断されました。
当然、学校でも度々問題を起こします。

 

彼は偏食家で、自分が好む食べ物以外は絶対に口にしません。
給食は「残さず食べましょう」が普通なので彼はいつも居残りです。

 

彼は頑固者で、自分が行いたくないことは絶対に行いません。
合唱コンクールも、文化祭も非協力的でクラスの女子を敵に回しました。

 

彼は、理不尽に虐げられることに耐えることができません。
チンピラやヤンキーが理不尽な行いをしているのを見ると論理で戦いを挑みます。

 

当然、彼が一般会社に就職して生きていくなんて不可能でしょう。
1週間も経たずに上司と喧嘩して辞める姿が想像できます。

 

ですが、彼は自分がアスペであることに誇りを抱いています。
『社会不適合者』という称号は彼にとって褒め言葉なのです。

 

そんな社会不適合者の彼が起業の道に進んだのは必然でした。

 

確かに、一般社会では周囲と『同じこと』が求められますが
コンテンツを生み出す側は周囲と『違うこと』が求められますからね。

 

千原せいじさんの言葉の意図は
芸人も周囲とは『違うこと』が求められるということなんでしょう。

 

 

社会不適合者という言葉にはネガティブなイメージがありますが
それはあくまで適合者側のフィールドでの価値観です。

 

フィールドが変われば社会不適合者はポジティブな言葉に変ります。
そうなれば息苦しいことはありません。

 

 

もしもあなたが、生きてる世界に息苦しさを感じてるなら
それはフィールドが間違ってることが原因かもしれません。

 

例えば一般社会に溶け込むことが息苦しいなら
それは社会に適合するのが向いてないってことです。

 

我慢して定年まで40年近く耐え続けるのも一興ですが
嫌いなことは、どこまで突き詰めても結局嫌いなもんです。

 

だったらフィールドを変えた方が幸せになれるんじゃないかなぁと思います。

 

You Tuberとか見ていればわかる通り
ネット使えば不適合者でもお金を稼ぐことはできますしね。

 

昔は無理して社会に適合するか、リスクを負って起業するか
あるいはアウトローになるしか道はありませんでしたが
今は逆に、無理して社会に適合する必要がない時代です。
(法律を守らないのは駄目ですが)

 

個人で豊かに生きる術はいくらでも転がってます。

 

 

PS.

千原せいじさんが定年後起業するシニアに放った一言。

 

『定年まで逃げずに勤められた人に起業は向かない』

 

向き不向きですな。