友人の起業家にIという超合理的思考の持ち主がいます。

 

彼は頭の回転が早く、行動の理由に感情論が一切ありません。

 

彼の行動の指針は『損か?得か?』という一点のみ。
なのでどんな状況下でも必ず的確に得できる判断を下します。
(彼を見てると人が普段いかに感情論で損してるのかがわかります)

 

当然彼はビジネスが上手いです。
ビジネスは損か?得か?を計算するものだから当然ですね。

 

損得を計算できない人がビジネスをやると即行で赤字になって経営破綻します。
ゆえに経営に携わる人間は『感情論』だけで世の中を見てはいけません。

 

その点、彼にはロボットのように人間的感情がありません(笑)
彼の行動は常に打算的で、機械的です。

 

なので常に的確に経営の得になる行動だけで行うことができます。
結果として彼の会社は11年連続で黒字継続中です。
(と言っても社員5人程度の小さな企業ですが)

 

そんな人間に着いて行きたいと思う社員はいないのでは?と思われがちですが
彼のスマホには彼を慕う全国の若者から引っ切り無しにメールが届きます。

 

その内容の多くは「弟子にしてください」「今度ご飯行きましょう」など好意的なもの。
会社の社員の離脱率も低く、社員5人のうち4人は創業当時のメンバーが残っています。

 

彼は合理的で打算的な人間ですが、それ故に人の心を理解できます。
「相手に何をしてあげれば、自分も相手も得になるのか?」を一瞬で判断できます。

 

彼は計算機のように正確に全ての行動の損と得を計算し
常に相手を得させる行いができるのです。

 

一緒に居れば高確率で得した気分を味わえるIくん…。
彼の支持率が高いのも当然のことと言えますね。

 

 

人は生きて活動する限り、必ず岐路に立たされます。
「AかBか…あるいはCか?」色んな選択肢を迫られる場面に出くわします。

 

どうするのが正解なんだ?と道に迷って困り果てたとき
周囲の人達は一斉にIくんにその判断を委ねます。

 

彼に任せておけば、その状況下で最も適切な判断を下してくれるからです。
人の上に立つ経営者としての適性はピカイチですね。

 

 

当然、彼のことを「打算的だ!」と嫌う者もいます。
彼は強烈に好かれる反面、多くの敵も作ってしまうのです。

 

例えば彼の「常に正しい指摘」を鬱陶しく感じる人間もいます。

特にプライドの高い人間ほど間違いを指摘されれば腹が立つので
年上の男性からは好意的に思われません。

 

なので彼は会社員として雇われるのは不向きです。
すぐに上司とぶつかって会社を去ることになるでしょう。

 

ちなみに彼もそれは自覚があるようで
「会社員だと俺は人生損するから起業家を選んだ」とのこと。

 

 

まぁしかし、起業家の中にも彼に対して否定的な人は多く
「打算でしか行動できない嫌な奴」というレッテルを張られることもあります。

 

でも彼は「全然構わない」と一笑に付します。

 

彼の価値観はこう。

 

 

「そもそも全ての生物は損になるか得になるかを計算して行動を決定している。
損をし続けると不幸になるし、最終的には『死』が待ち受けているためである。

 

ゆえに打算的な人間と、そうでない人間などいない。
存在しているのはそれに気づいてる賢い者と、気付かないバカだけ」

 

 

真理だなぁと思いますが、僕はこんな質問をぶつけてみました。

 

「それ、みんなに言ったりしてる?」
すると彼は笑いながらこう答えました。

 

「まさか!みんなに言っても損するだけだろ?」

 

損得計算機恐るべし。

ちゃんちゃん。

 

PS.

そんなIくんの誕生日に彼女が手作りのケーキを作ってくれました。
それに対して彼はこんなことを思ったんだそうな。

 

「コンビニで300円も出せばプロのクオリティのケーキが食えるのに
なぜわざわざ手間とコストをかけて素人のクオリティの低いケーキを作るのだろう?」

 

「まさか、それ彼女に言ってないよね?」と聞くと「言っても損するだけだろ?」

さすが計算機。

 

彼が敵を作る理由が垣間見えた気がしました(笑)