人に対して「自分を天才だと思いますか?」と質問すれば
9割の人は「いいえ」という回答をすることでしょう。

 

ところが、思いと行動が裏腹になってしまうのが人間というものです。

 

 

以前、ある若者のビジネスの面倒を見ていた時期があります。

 

彼は就活を控えた学生でしたがバイトの重労働で就職にすっかり怯えてしまい
インターネットビジネスで生計を立てたいと考えていました。

 

そして彼は見様見真似でアフィリエイトをスタート。
3ヶ月経つとボチボチ商品が売れ始め、月3万円程稼げるようになりました。

 

ところが、それ以降売り上げが伸びていく兆しがありません。
このままではお金が無いので就職活動を行わなければいけなくなります。

 

彼は僕に質問してきました。

 

「何が原因で伸び悩んでると思いますか?」

 

対して、僕はこう答えます。

 

「集客数が足りないと原因が解らないから、まずは集客頑張ろうぜ」

 

ビジネスには「なんとなく」は禁止です。
改善を行うなら必ずデータを見なくてはいけません。

参考記事:アナライズマーケティングというもの

 

余程の天才的センスか、スピリチュアルな予言能力でもない限りは
「なんとなく、●●が悪い気がする」なんて理由で修正を行っては駄目です。

 

しかし、数字の解析は分母が少なければ意味を成さないので
まずは集客数を増やしてデータを取れる状態を作らなくてはいけません。

 

ところが彼はデータを取る前に「なんとなく」という理由で
購入者に配布する特典ファイルやメールの順番を直したりしていました。

 

要は、今頑張るべきではない所に力を注いでしまっていたのです。

 

そこで僕は彼に「ブログ100記事を目指そう」という目標を与えました。

 

100記事書けば必ず集客数が増えるわけではありませんが
そのぐらい書けば何が原因で売り上げが伸びないのか原因究明はできるはずです。

 

その理屈を聞いた彼はこう言いました。

 

「なるほど、自分の甘さがよく解りました!頑張って目標達成します!」

 

 

…………1カ月後……再び彼から連絡がありました。

 

「伸び悩んでいます。何が原因だと思いますか?」

 

ようやくデータの集計が終わったのかと思い様子を聞いてみると
彼はこの1ヶ月間、狂気の行動をとっていました。

 

なんと、先月と同じ行動だけを繰り返していたのです。

 

彼はいまだに特典作りや企画の裏作業を頑張っており
僕が提示した目標にはまったく手をつけていませんでした。

 

ぶっちゃけ、そんなトコは彼以外誰も気にしてないようなポイントです。
明らかに今やるべきことではありません。

 

閑古鳥が鳴いてるような経営状態のラーメン屋の店主が
「椅子の座り心地を改善してます」と言ってるようなもんです。

んなことやってる場合ではありません。

 

僕は再び指摘しました。

 

「このままじゃ商品がお客の目に触れないから、商品の手直しは後回しにしようぜ」

 

それを聞いた彼はこう答えます。

 

「なるほど、自分の甘さがよく解りました!頑張って目標達成します!」

 

あれ…?なんかこの台詞前にも聞いたぞ?(笑)

 

2ヶ月後、彼から再び連絡が届きました。

 

「アクセスが増えなくて悩んでます。何が原因だと思いますか?」

 

当然のように、彼は先月と同じ行動を繰り返していました。

 

なんだこの茶番w

 

さすがに時間と労力の無駄だと気付いたので、彼への支援は打ち切りました。
一生やってればいいと思います^^;

 

心の中で何度も「天才かっ!」と叫びました。

 

解らないことを我流で行うというのは本来、天才の行動です。

 

経験者から教えられたことを無視して
自分が信じる行動をとり続けるというのも、天才の行動です。

 

 

ただ、彼のような人は全然珍しくありません。
彼のように行動だけ天才パターンの人はめちゃくちゃ多いです。

 

僕もここ数年で何度そういう人に出会ってきたかわかりません。
パッと思い出せる例だけでもこんな感じ(全て実話です)

 

 

「まず販売を学ぶべきという理論に共感してしまいました!
ただ、自分はやっぱり自信がないのでまず販売が必要ない方法を始めてみます!」

 

「投資で知識とスキルを得て近道すべきという思考…まさに納得です!
ただ、まずは無料で学べるブログやメルマガを見ながら学んでみようと思います!」

 

「行動無くして成功なし、今後は意識していきます!
とりあえず暇な時間ができてから行動を始めてみようと思います!」

 

「デザインより先にコンテンツを充実させよ…まさに自分のことでハッとさせられました!
ただ、まだデザインに納得してないのでもうちょっとデザインを頑張ります!」

 

 

このような熱い宣言を聞く度、僕はズッコケてしまいます。
なぜ蛇の道に納得しながらあえてその道を選ぶのか不思議です^^;

 

ちなみにジャンルは全然違いますけど
ギタースクールやってる友人もこんなことを言っていました。

 

「ギター教えてくれって人は多いけど、みんなアドバイスと反対のことするのよ…」
どうやら、インターネットビジネスに限らずどんなジャンルでも同様のようです。

 

彼はこんな格言も残してくれました。

 

「経験者が長年思考した末の意見よりも、初心者の自分の考えを信じるというのは
よほど自分の才能に自信がある天才の所業としか思えない」

 

確かに、その通りですね。

 

まぁもちろん、経験者の意見が全部正しいとも思いませんけど
経験者の意見は長年の経験に裏打ちされた理屈が用意されてるものなので
まだ初心者で知識やスキルに自信がないなら、捻らず参考にした方が得だと思います。

 

 

PS.

ちなみに前述したような天才行動型の人からよく言われる言葉。

 

「それは、たつもんさんが天才だからできるんですよ。自分は凡才なんで」

 

う…うむ…??